35 正義
わたしは昔正義が大好きだった
不特定多数の人を
不幸から守り
混沌の中に
幾許かの秩序を発生させ
なにより、
わたし自身を
高潔な存在に保ってくれる
正義が大好きだった。
正義が基本的に、
遍く多数の人を守る為にあるのをいい事に
わたしは正義を振りかざしていた。
正義の本質が何たるかも知らずに。
(正義の本質が何たるか、
それはここを読んでるあなたに宿題。
続きはそのうち。それじゃあまたね。)