第2回:やぶ → 矢透  2009/10/25

矢透さん

メール拝読し、
柄にもなく考え込んでおりました。
「本は読んどいたほうがいい」のか?

大人としては、ゼッタイに読んだ方が
いいと答えます。
なぜなら、僕は業界(出版社)の人間ですから。
(笑)

それはさておき、
本を読んで「著者と対話する」
なんて言い方がありますけど、
それは本当でしょうか?

読書は、とことん受け身の行為です。
書き手の言うことをとりあえず聞くしかない。

だから対話ではなく、
むしろ信仰に近いのではないかと思います。

信じる者が救われるのかどうかは、
僕にはわかりません。
ただ、
まともな神様を見つけられない時代、
頼りたいときに頼るべき信仰がない僕にとっては
本を読むのはもはや必然です。

僕らは読む本を選んでいるのではなくて、
本に選ばれています。
つまらない本、難しい本を読んで眠くなるのは
(まだ)選ばれていないからで、
全然悪いことではないはず。

ただ、選ばれているのに気づかないことは
往々にしてあります。
そのセンサーの感度をあげるには、
そもそも本を愛して、
出会いの奇跡を信じる必要があるでしょう。

だんだん怪しい言い回しになってしまったので、
とりあえずこのあたりで。

(次は、矢透→やぶさんです)




やぶ
編集者をめざして中くらいの出版社に入るも
なぜかスーツを着る営業部隊に。
それはそれで居心地がよくて、はや数年。

「お客さんのほしがるものをすっと出す」
がモットーですが、時にははずして怒られたり。

やぶさんの参加するブログ: ブックブックこんにちは

矢透
ヤトミックカフェ店主。
「趣味は読書」とは決して言えません