第2回:勝手な苦学生だった頃
苦
手意識をお金に持ち始めたのは、
はじめてサラリー生活に入った、
社会人になってからだった。
学生時代、僕は勝手な苦学生だった。
アルバイトの回数×時給の計算に
一喜一憂したり、
あまりの多忙さに血尿を出したりしていた。
実家は別に、傾いていなかった。
実家暮らしもできたのに、である。
家を出ないと、あかん!
と思い込んで、一人暮らしをしていた。
風呂なしの安アパートに住んでいた。
トイレだって共同だった。
21世紀になっていたのに、
70年代フォークみたいな生活をしていた。
アルバイトで生計を立てていたので
ずっと貧乏だった、はずだけれど、
お金への苦手意識は、
あまりなかった、ように思う。
なんでだろうか???
それは、
逃げ道があったからだと思うのだ。
つまり、
俺は貧乏暮らしをしている。
という
言い訳ができたからだ。
こんな生活をしているのだから、
お金がなくて当たり前、という・・・
でも、貧乏生活に慣れたと思っていた
自分が、まさか社会人になって
お金への苦手意識に気がつくなんて。
手にするお金は、
ずっと増えたんじゃないのか?
なぜだ。THINK MONEY!
(第3回につづく!)