月曜日のための音楽

月曜日のための音楽

『月曜日の朝のような、ユーウツな気分のとき
あなたのそばにある音楽は、何ですか?』


ハマツさんの、月曜日のための音楽

『月曜日のための音楽』の原稿を書いてくれないか、
と聞いたとき、僕ははてどうしようか、と悩みました。
いや別に断ろうかとかそういうじゃなく。

月曜日の朝って
僕も何を聴いていくか迷うからです。

いや月曜日に限らず、出勤の朝っていつも
何を聴きながら行くか迷います。

耳になじみのあるジャズにしようか、
いやそんなのなんだか朝っぽくないなあ。
じゃあ歌詞に説得力を求めてJ-POPにしようか、
いやそんなの朝から聴いたら疲れちゃって一日持たない。
むしろなんか引き込まれすぎて、
現実に帰ってこれなくなってしまいそうだ。

うーん
歌モノ?インスト?
歌モノでも、歌詞を聞き取れるJ-POPか、洋楽か?
うーん
などと悩みます。
そうこうしているうちに会社に着いてしまい、
結局ブルーな気分は大して晴れません。

そんなんでいろいろ試行錯誤を繰り返してみるうち、
なんとなく、
自分が朝の田園都市線のラッシュアワーの中で
欲している音楽がわかってきたりするのです。

まとめると、だいたい次のような感じ。

「歌詞は、あまり重い内容であってはいけない」
「リズムは、自然に体が動くようなもので無ければならない」
「メロディとかその他曲の雰囲気は、
しっとりしたものであってはいけない」

こういうタイプの音楽を欲しているんだな。


キリンジ 3
3 冒頭の
「グッデイ・グッバイ」「イカロスの末裔」
を聴くと、
いきなりその日が土曜のお昼前になります。

週末。
友達と待ち合わせて街に繰り出すときの、
家を出た後の気持ちの高揚感。天気は快晴。

会社にいくはずなのに、仕事にいくはずなのに、
なんかそこがとてもわくわくするような場所なんじゃないか。
そんなふうに思えてきます。

リズムも申し分ない、歌詞もそんなにメッセージ性の強いもんじゃない。
とてもバランスが取れてると思います。


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