『無用のスクラップ･ブックVol.2』編
第21回 2010/02/15
2月某日
昨年秋からとりかかって、
どーもうまくいかなかった原稿を
よーやく脱稿。
脱稿とともに脱肛しそうなほどの疲労。
2月某日
原稿を頼んでいるかたがたに向けて
穏やかに催促してみる。
「原稿はいかがでしょうか？」
まるで借金取りになった気分です。
2月某日
三度目の版面の再計算。
何度やっても、計算が合わない。
「なぜだ！」とむなしく咆哮する。
算数は、版面計算のためにあるんだよ。
君たちの苦労は、決して無駄にはならない。
公文式に通うキッズに、そっと教えてあげたい。
2月某日
いよいよ台割りが決定する。
ようやく全体の「軸」みたいなものが
できた気がする。
「遅すぎたね」
と風が語りかけます。
2月某日
まだ、最大の難関と思われる取材に行けてない。
ううう。勇気を出して行かなくては。
がんばれ、わし！愛と勇気だけが友達だろ！
勇気に見放されたらどうすんだ！
愛しか友達がいなくなっちゃうぞ！
しかもあいつら、つるんでるから。
愛と勇気とか、平気で人のことシカトすっから。
・・・と、やなせたかし先生が
夢の中で申しておりました。
（つづく。）
