4:予算は軽く越えられてゆく。
いろいろと靴の種類があることはわかった。
しかし、やはり、インターネットでは
情報に限界がある。
「ホーキンス」だの「アシックス」だの
「メレル」だの「ティンバーランド」だの
ブランド名は次々と出てくるのだが
(よくわからないで書いています)
じゃあ結局、何がいいの?
ということがわからないのだ。
しかも、値段も1万を軽く越えていく。
日の丸飛行隊か!!
不確かなことが多すぎる。
信じられない大人が多すぎる。
積み木を崩したくなる!!
(ナンノコトダ?)
もうこうなったら、
実物を見た方が早いと思い
僕はABCマートに駆け込むことにした。
行ってみれば
さすが、敵(?)は靴屋の総本山。
スニーカーからサンダルまで、
幅広くそろえていやがるのである。
値段を別にすれば、ここにない靴は
下駄くらいのものではないか。
「あのう・・・
歩くのに適した靴がほしいのですが。
予算は一万円以内で」
と、さっそく店員さんに声をかけると
しばらく沈黙が降りた。
そしておもむろに、一足を取り上げた。
「これなんか、オススメです」
店員さんが手に持っているのは
一見、ビジネスシューズのようだが
かかと部分に、
あのおなじみの「エアー」が入っている
ナイキの一足である。
「人気なんですよ」
へー、と答えつつ、僕は思う。
(ビジネスシューズにエアー・・・
これはミスマッチではないのか!?
何でもかんでも、エアーを入れるなよ!)
天下のNIKEに、恐れ知らずの突っ込みを入れつつ
値段を見ると、一万円を軽く超えている。
日の丸飛行隊か!!
(つづく)