考える筋肉をつけるなら「ゼロ秒思考」と「スマートノート」を続けよう

こんにちは。ヤトミックカフェ運営人の矢透泰文です。

Attoいう間に4月。早いですね・・・。そういえば、この4月から会社で働き始める、という人もいると思います。私は2014年の4月で、働き始めてから10年が経ちました。だからといってエラソーなことは何も言えません。人のことは気にせず、自分だけの強みを見つけて、育てていきましょう。

ところで、おそらく皆さんは、働くなかで、

「もっと考える力がほしい・・・」

と思うことが出てくると思います。

今回は、「思考力」を身につけるための2つの方法、「ゼロ秒思考」と「スマートノート」についてのエントリーです。やや長いですが、何かのお役に立てば幸いです。




Notes / Brady Withers

「ゼロ秒思考」とは

「ゼロ秒思考」とは、ひとことで言うと、メモ術です。

思考をどんどん紙に書いていくことで、頭で考えているだけではもやもやしていたことが、考えがまとまり、クリアになっていく、というものです。

実際に私もやってみましたが、かなり良いです。
「考えがまとまっていく」
「悩みが解決しないまでも少し気持ちが晴れる」
などなどの効果がありました。

「ゼロ秒思考」のメモ書きにはきちんとしたフォーマット、書き方があります。

一番おおきなルールは、「メモ1枚を1分で書く」。
A41枚に、1行20字〜30字で、4〜6行、思いついたままにどんどん書いていくのです。
やってみるとわかりますが、1分で4〜6行を書くのはかなり短いです。

「これじゃあ何にも書けないべ・・・」と涙目になりますが、やっていると慣れてきます。



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「スマートノート」とは

ここで思い出すのが、岡田斗司夫さんの「スマートノート」です。

実際、私が「ゼロ秒思考」のメモにすんなり馴染むことができたのは、スマートノートをここ数年、ちょっとサボっていますが続けているからです。

スマートノートは、ノートを見開きで使います。

ノートの右側には、考えたことを書いていきます。気になるお題に対して「なぜ?」「ということは?」「時間をさかのぼる」「類似と連想」「私はこう考える」と、深掘りしていきます。

ノートの左側は、「面白くする」。右で書いた内容をふくらませたり、イラスト化したり、無理矢理なギャグを書いたり、右を要約したりと、割と自由に書いていきます。

「スマートノート」には、左右の使い分けの他には厳密なルールはありません。少なくとも1日1見開きは書こう(ただし量は少なくても可)という方針があるくらいです。

どちらかというと、少なくても「書き続けること」に意義があるからです。



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「ゼロ秒思考」と「スマートノート」の共通点と違い

共通点としては、まず、頭のなかでもやもやと考えるのではなく、紙に書きつけよう、という点。

「下手に頭がいいと、悩みや考えを頭のなかでジャグリングしてしまう。考えられる量には限界があるので、紙に書いたほうが楽」と岡田さんは書いております。

次に、書くことで、「考える力」「論理力」が身につくこと。

「ゼロ秒思考」では、考えていることを紙に何枚も書きつけることで、考えが深まっていく、と書かれています。また、メモをつなげていくことで、考えを深めたり、ロジックツリーを作る方法が紹介されています。

「スマートノート」では、論理力を鍛える方法として、垂直(「なぜ?」)・水平(「ということは?」)と、考えを深めていく方法が紹介されています。

逆に、「スマートノート」と「ゼロ秒思考」の異なるところですが、一番の大きな違いは、時間です。

「ゼロ秒思考」のメモは、先程も書いたように「1分で書く」がルールです。これを鍛えることで、スピード思考、即断即決、といった力が身につきます。

対して「スマートノート」には明確な時間のルールはありませんが、1行1行をじっくり書こう、ということが奨励されています。

「ゼロ秒思考」と「スマートノート」は思考のトレーニング方法である

「ゼロ秒思考」と「スマートノート」は、鍛える筋肉の異なる、2つのトレーニング方法だと思います。

「ゼロ秒思考」は、瞬発力をつける筋肉をつけるトレーニングです。

すぐに考えをまとめる、すぐに決める、しかもそれなりの根拠を持って、という「瞬発的な思考力」を鍛えるものなのです。

「スマートノート」は、基礎体力をつけるトレーニングです。

「スマートノート」の最終目標は「面白くなる」こと。脳を農業のようにコツコツと耕し、肥料を与え、収穫を迎え、また育てる・・・そんなプロセスの中で、最後には自分だけの「知識」「人格」「教養」の体系を作り上げてしまおう、という壮大なプロジェクトなのです。

基礎体力がなければ瞬発力はつきませんし、仕事の場では瞬発力が重宝されますから、2つをそれぞれ鍛えるのは、良いことだと思います。

・・・ですが、何事も楽しくなければ続きません。

考えたことを誰に気兼ねすることなく、紙に書きつけるのはとっても楽しいです。ストレス解消になります。

4月から社会人の皆さん、まずは「ゼロ秒思考」と「スマートノート」、どちらか気になった方法を試してみてはいかがでしょうか。お互いにがんばりましょう。

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