スズキさん、何か書きませんか、
と言ったら、最初は「え」と遠慮されていた。
でも面白いものができそうだったので、
是非、とお願いした。

その甲斐あったなあ、とつくづく思うわけですよ。

−第8回 SNSについて−


今回はSNSについて。

お恥ずかしながら最近僕はSNSというものを始めたのです。
SNSというのは、ソーシャルネットワーキングサイトの略で、
友人を介さないと入ることが出来ない、開いたネットワークにおいて
非常に閉鎖的な空間である。

友人から紹介をしてもらえないと入れないSNSであるからして、
その世界はかなり独特な感じになっている。

大まかに説明するならば、一つのSNSが大学という感じだろうか。

その中に色々なコミュニティと言われるサークルがあり、
自分の好きなコミュニティに所属し、そこに集まる仲間達と
和気あいあい、楽しくおしゃべりをしたり日記にコメントをつけたりして、
親交を深めていったりするのである。

はて、やってることは普通のサイト管理なんかと
そんなに変わらないんじゃないか?
と思われるかもしれないのだが、
これが実は普通のサイトを管理するのとは全然違うのである。

僕が思うに、SNSというのはサイトを管理することよりも、
もっと個にスポットを当てている。

自身には必ずプロフィールを用意されるし、
自分が友達として親交がある人が必ず他の人に知られてしまう。

また、サイトは主に情報発信の為に更新するということが
多いと思うが(個人日記サイトは別)、
SNSにおいて更新する項目は日記である。

つまり全てが、その人の人となりを知らせることしかないのだ。

不思議なもので、リアル世界では親交をもてないような
人たちとでも親交をもてるのが、このプロフィールの効果だ。
なぜなら、これだけ表だって、

「僕はこういう人でこういうサークルに所属していて
こういう友達がいます」

ということを画面で確認できるからだ。

こういったことは普通の生活をしていても中々わからないことだけに、
奥の奥まで知れてしまうSNSにはまってしまう人も多いのではないかと、
僕自身は思う。

しかし、僕自身は実はちょっと苦手なのだ。

実はもう一つSNSには面白い機能があって、アクセス記録を
見ることが出来るのだ。
しかも、誰が来たのかまでを特定できる。

サイトにアクセスログカウンターをつけている人は分かると思うが、
普通のアクセスログでは誰が来たかまではわからない。

僕にはこれがどうにも気になって仕方ないのだ。
だって、僕がどの人のプロフィールを見たのか
詳細に知られてしまうのである。

それがどうにも気恥ずかしくてしかたがない。

あまり興味のない人のプロフィールを二回見てしまったときとか、
これも足跡にのってしまうんじゃないだろうかと
いつもドキドキしてしまう…。

本名を堂々とさらしている人がいるのにも驚きを隠せない。
ほんとにSNSが閉鎖された空間だと思っているのだろうか?

というわけで、SNSはネットで人とつながりを持ちたい人には
効果的だろう。
だが、僕はちょっと苦手。これが今の僕の感想だ。