舎流楼灯(しゃるろっと)さんのそばにある
「いま」。

最近、東京から横浜へと引っ越した彼女から
見える景色を、切り取ってもらいました。


28 過去 vol.1

あの人のしあわせを
本気で願った。

あの人の望む世界を
本気で願った。

でもそこにわたしはいなかった。

あるいは
いたくなかった。

そこにわたしがいなくても、
思いが本当なら
それは正しいことだと思った。

わたしはわたしで
自分のしあわせが満たされる世界を望んだ。

だから
最後の仕上げは自分ひとりでやってね。
わたしはわたしのしたいことがあるから、
じゃあさようなら
Good Luck!
といって別れるのが好きだった。

あるいは
他人のしあわせを手伝うことでしか
自分の存在を認められなかった。

過去とは、そばにあるものなのだろうか。

遠い過去、というと
それは美しい言葉のように聞こえる。

正確には、
過去について書いてみたいという気持ちが
そばにあった。

そこんところ、 ちゃんと汲んで頂戴ね。