舎流楼灯(しゃるろっと)さんのそばにある
東京の、あるいは私的な 「いま」。

彼女が見ている景色は、どんなでしょう。
ヤトミックカフェに、小さな窓を置いてみました。


17 鏡

お休みの日は
遅めの朝ごはんのあと、
もう一度崩れたベッドの中に潜り込み、
お休みの日の特権を十分に満喫したら、
しろくまのようにごそごそと起き出して
鏡の前に座ります。

鏡の中の自分とにらめっこしながら、
長い髪にドライヤーを当てて
念入りにブローで髪をまっすぐにとかし、
今週もお仕事よく頑張ったねと
自分にも愛情を注ぐ。

朝の身支度より少しだけ長く鏡の前に座る、
そんな時間が気持ちをチューニングしてくれる。

あまりに疲れ過ぎているとき、
人は鏡を見るのが怖かったりする。

だから、お休みの日はめんどくさがらず、
きちんと自分と向き合いたい。

ささやかなことの積み重ねが明日を作ると思うから。