裁判員制度について、語る。編

ヤモリさんは僕の友人で、
法律家を目指しておられます。
裁判員制度について理解を深めるとすれば、
この人をおいて他にいないでしょう!

第5回:そして、弁護士の役割は?

矢透 一般的な感覚の人がいきなり
呼ばれてしまったとして
裁判の原則なんてわからないけど
そこは説明してもらえるんだろうか。


ヤモリ それは・・・できるだけ
弁護士が語っておくしかないんだよ。
裁判には弁論の場があるんだけど、
そこで弁護士は裁判員に
説明していかなくちゃいけない。
そうしないと
「こんな怪しいやつがいたら有罪に決まってる」
みたいなことになっちゃう。


矢透 そう、だから日常感覚でいえば
裁判っていうのは、
黒か白かをはっきりさせるところで、
無罪っていうのは
「やってない」ってことなんだと思ってる
僕みたいな人が多いと思うからさ。


ヤモリ だからそういうことを、どれだけ短期間で
裁判員に伝えながら弁論をやってくのか、
っていうのが弁護士の課題なんだよね。
今までのように、
職業裁判官に対してするのと同じような感覚で
やってしまってはダメというか、

弁護士はわかりやすい言葉で、
端的に、説得的に伝える表現力とか
パフォーマンスとか・・・
それで懲役の1年2年くらいは
簡単に変わってくる。


矢透 でもまあ、数字の上では、
懲役1年2年とか簡単に言うけども
実際に刑を受ける人にとっては
大問題なわけで。


ヤモリ 大問題だよね。


次回、「でもやっぱり義務は重い?」につづきます!