矢透泰文(ヤトミックカフェ主催者)はある日思ったのだ。
全力で書いて、きちんとコラムしてみたい。
全力で書いて、失笑を買ってしまうのもいい。

タイトルに特に意味はない。
意味がないことにも意味がない。
だから何だっていうんだ。


ブラックボックスの中身


好きなことを仕事にする、
好きなことをしてお金をもらう、
ということが、よくわからない。

例えば僕は、
文章を書くことが好きだ。
頭の中のイメージを形にするのも好きだ。

「ヤトミックカフェ」は
僕の好きなことの集積で成り立っている。

でも「ヤトミックカフェ」は
仕事になっていない。
お金が儲かっていないからである。

だいたい、
『好きなこと』と、簡単に言うが、

ただ『好きなだけ』で、
人がお金を出して買ってくれるだけの
価値を提供できるんだろうか?

ある意味では残酷な言葉だけれど、
『下手の横好き』
という言葉もある。

「好きなこと」
と、それを
「仕事にする」
ことのあいだにある
「ブラックボックス」の中には、
いったい何があるのだろう?


ある人は、
人間のつながりだと言う。
知り合いを増やして、
そこから仕事をもらうのだ。

ものすごく有名なクリエイターでも、
最初の仕事は、
知り合いから発注された小さな仕事
だったりするではないか。

でも。一方で。

いくら仕事をもらっても
クオリティの高いものを作らないと
ダメなんじゃないか?
そのクオリティはどうやって作り出す?

それもまた、ブラックボックスの中身だ。

好きなことを仕事にする道のり、
ブラックボックスの中身を、人に
アドバイスしたがる人が大勢いて、

ブラックボックスの中身は
資格じゃないか?
とか
やっぱりコネじゃないか?
とか
いやいや、才能だろう。
とか
いろいろ言われている。

そういうことを聞くたびに不安になる。

好きなことを仕事にする必要条件を
自分は満たせていないんじゃないか?

でも、いくら悩んでも答えは出てこない。

結果が出ないことには。

とりあえずは少しでもいい。
好きなことで、まずお金をもらわない限りは。
仕事にする、そのスタートに立たない限りは。

ブラックボックスの中身の正解を
必死になって当てることより、
まず、考えるべきことは。

自分が好きでやっていることは、
人からお金をもらえるか?
仕事にしていけるか?


ということだと思う。

自分は、
人や社会に何を提供できるのか?
言わば、売りもの。
自分の売りものは、何なのか?

好きなことを、仕事にする。

それを実現させるためには、
知り合いを増やすことでなく、
うまい売り込みをすることでなく、
肩書きを増やすことでもなく、

まず、自分の売りものは何なのか、
きちんと明確に示すことから
始まるのではないだろうか。