第3回 秋葉原のライブハウス(後編)

前回のあらすじ。

私、方向音痴のしょーもない矢透泰文は、
ものすごーく入り組んだところにあるらしい
ライブハウスを目指して、秋葉原へ。


・・・

20090222c.JPG

地図に載っている、と思われる通りをようやく発見。
きっとこれを渡るにちがいない!


・・・
方向音痴の人がおかす間違いのひとつに

思い込み

がある。

「何となくこっちのような気がする」
とか
「雰囲気がそれっぽい」
などと、まったく根拠のない思い込みで
どんどん進んでしまい、最終的に迷子になる。

信じられないかもしれないが、本当の話です。
方向音痴に科学は通用しないのです。

うーん。デンジャラス。

(でもこの通りは、たぶん、地図通りのはず!)

そして次に見えてきたのが・・・

20090222d.JPG


来た!来たよ!
秋葉原の名もない裏通り!

地図にさえ省略されそうな裏通り。

大通りから、二つ目の通りを曲がる、という
地図情報に従って曲がってみたが、
果たして・・・

20090222e.JPG

ギャー!!

どんどん暗くなってきたが、目的地に着かない。
あのコンビニは、確かに地図に載っているが、
見えるのは、この方向ではないはず・・・・。

しかし、曲がるべき道がどれかわからない!

地図を見ると
「あとは角を曲がるだけだよ!」
的な位置にいるはずなのだが、
肝心な、あと一歩が見つからない。

曲がって進んでも、それらしき建物が見当たらず、
また元のところに戻る、といったことを
数回繰り返し、気分はもう樹海である。

遭難?

アキバ遭難?

危機感を覚えながら、さらに探し回ること、一時間。


20090222f.JPG

あ、あれは、あれではないか!?

とととと、とうとうたどり着いた!
これが秋葉原のライブハウスだ!

開演10分前の滑り込みセーフ。
裏通りを延々、二時間さまよい歩いてゴール。

徒歩十分の道のりを、二時間かけてゴール。

・・・
こうして私は今日一つ、方向音痴を克服した。
(気がする)


今回の教訓:
思い込みで進むのはやめよう。
あなたの思い込みはだいたい間違っている。